子供社会の恋愛事情

最近は子供でもバレンタインやホワイトデーというイベントは重要なもののようだ。
私が子供の頃でも、好きな子にチョコレートを上げるというのは一大イベントだったが、好きな子に好きだという大切な日という感覚はなかった。
もっとレクリエーション的な、ゲーム感覚でみんなでわいわいやっていたように思う。

ところが最近は子供達の間にもしっかりとした「好き」という感情があるのだ。
特に女の子は精神的な成長が早いので、小学生ともなるといっぱしである。
私の知人の子供も、バレンタインデーに女の子が家にチョコレートを届けに来るらしい。
親同伴であるというところがかわいい。
ある女の子が父親と一緒にその子の家にチョコレートを届けようとしていたのだが、色々仕度に手間取って夜になってしまった。
そこでその父親が、「夜になって迷惑だから、明日にしよう」と言うと、その女の子が「今日じゃなきゃだめなの」と言ったそうだ。
バレンタインデーというイベントが女の子にとっていかに重要な日か分かる話である。
結局当日にチョコレートをもらえたその子はどんなにか嬉しかったろう、と思うと意外にもそうとも限らない。
先日のホワイトデーの前日、その男の子が母親に、「俺あの子のこと好きなわけじゃないのにどうしたらいいかな」と訴えたというから驚きだ。
なんだか大人の恋愛模様の縮図を見ているようで、身につまされる。
ただ、この子も大きくなるにつれてきっと見栄というものが出てくるから、世の男子のように、チョコレートをもらえるかどうかで自分のアイデンティティーを判断するようになるだろう。
そして、あの時のチョコレートの価値を知るのだ。

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