手料理の人気メニュー

かつての黄金の手料理キングは肉じゃがだった。
肉じゃがさえ作れれば家庭的アピールは出来ていた。
得意料理は?肉じゃがです、のくだりは、ほう家庭的だね、とワンセットだった。

ところが最近はそうでもない。
得意料理は?と聞かれたときに、答える前に「肉じゃがとかはなしね」と言われる。
そんなもん分かっている。
別にアピールしているわけじゃないし、肉じゃが別に得意じゃないんだ。
そもそも君にモーションかけていない。
色々頭を駆け巡っている最中、私は「餃子」と言う。
一体今の手料理の人気はなんなのだろう。
カレー?
ハンバーグ?
それともから揚げ?
割と子供も好きなメニューが人気というのは聞いたことがあるけれども、どれも家庭の味が出てしまう危険ゾーンだ。
自分でもカレーを食べていて思うが、結局親の味を越せるものはないのがこういうメニュー。
子供が好きということは、子供の頃から慣れ親しんでいる分歴史の長いメニューということだからだ。
下手なもんを作って、うーん、という反応をもらっては立つ瀬がないし、ライバルが母親では分が悪い。
だから、親の味でなくて、こっているような感じで、しかもそんなに難しくないやつ。
好きな人にアピールするなら、こういうのがダークホースだと思っている。
手の込んでいるやつは実は複雑すぎて伝わりにくい。
名前も知らないようなお洒落なやつは、似たような和風の名前のものへ変換されてしまって、苦労が伝わらない。
たとえば、豚肉と生姜を使ってポークジンジャーなんとかいうものを作っても、絶対に豚の生姜焼きと認識される。
だから、はじめから有名どころのものがよさそうだ。
個人的に使えると思うのは、定食になっているメニューだ。
だから本当に生姜焼きなんていうのは、肉好きな人に絶対的な人気があるから良い。
皮肉なことだが。

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