好きな人に好きだというタイミング

好きな人が出来ると、昔はずっと言えなかった。
それでいて、もはや言うしかないと決めたときには既にタイミングを逃していた。
だから最近は、好きになったらもうすぐに好きだと言うことにしている。
ただし、飲んでいるとき。
それでしか言えない。

こういうことを言うと、男友達には確実に最低だと言われる。
からかっているのだと思われてしまうそうだ。
けれどそうではないのだ。
決してからかってなどいない。
そうでしか言えないのだ、ということをどうやって伝えたらいいのだろうか。
ただ、その友人らの言うところには、本気だということをいかに伝えるかということが大切らしい。
確かにアルコールの入った状態で意気揚々と言われると、こいつは本気じゃないなと思われること請け合いである。
これは残念ながら私にも分かる。
結局、恋愛とは言え、人と人との付き合いというのは誠心誠意が大切なのだ。
逆に、仕事と同じだと考えれば分かりやすい。
お酒の席での商談なんて、本気かどうかわかったもんではない。
今も昔も、私は非常に臆病なので、好きだと伝えて相手の反応を見るのが怖いのである。
だから結局冗談めかして言わないと、失敗したときのダメージに耐えられない。
既に失敗を見越している時点で既に負けているのだ。
だから、本当に心から伝えないと、相手が自分を好きになってくれるわけもない。
逃げていてはいけないのだ。
なんてこんな分かりきったことを自分に言っても、もう遅い。
私は既に、お酒の席で好きな人に好きだと言ってしまっているのである。
そして、全然信用してもらえていないのである。

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